依存症

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『失礼します』 診察室の扉を開けて 患者が入って来た。 見た目は普通の中年の男性だが彼は…ギャンブル依存症なのだ。 私は医師として彼の様な患者をカウンセリング治療をしている。 『先生‼このままでは家庭も崩壊してしまいます』 『大丈夫ですよ。貴方は治す意志を持って自らここに来られた。焦らず治しましょう。』 そう…否定をせず心を開かす事から始めるしかない。 私と世間話をしている間に患者も落ち着き笑顔を見せてくれ出した。 私は優しく笑顔で『今日の所はこの位にしましょう。』と語り傍らの看護婦に『次の予約日を受付で決めてもらってね。』と言ってこの患者の治療を終えた。 患者が出て行った後看護婦が私に『先生…あの患者さん立ち直れると思います?』と何かを期待する表情で聞いてきた。 私は笑顔で『治してみせるさ…なんなら治る方に5千円賭けようか?』 『じゃあ…私は駄目な方に賭けますね(笑)結果が楽しみですね』 『そうだね…今回は私が勝たせてもらわないとな』 …こうして、いつもの会話を終えて私達は次の患者の治療を 又開始する。
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