神頼み

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俺は焦っていた。 締め切りが明日なのに…目の前の原稿は昨日から真っ白なままなのだ。 俺は、今や売れっ子のショートショート作家で連載を4誌抱えている…だが一つも浮かばない💦 昔はこんな感じでは無かった…と、言いたいが昔も売れず作品も浮かばない落ち目な作家だった。 だが去年ある日突然、アイデアが浮かんで来たのだ。 あの時は何故?…湯水の如く浮かんだんだ‼ …悩んだ末に俺は思い出した‼ 散歩途中の古びた神社で、やけになり参拝した翌日からだった。 こうなれば、もう一度あの神社に参拝してみよう‼例え偶然でもすがるしかない。 参拝を済ませ…わずかな希望を持ち寝た俺の夢枕に…さっそく神が出て来てくれたではないか‼ 必死にすがる俺に神は言った…『もう、無理じゃ悪いの』 『そこを何とか力を貸して下さい‼』土下座して頼む俺に神の声が冷たく答えた…『わしは、ショートショートの神じゃから御利益も短いんじゃ』
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