苛め

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ざわつく朝の教室で教頭が教壇の私を生徒に紹介してくれている。 『えーこちらが.今日から君たち四年三組の担任になった吉田先生です。』 私は黒板に『吉田真由美』と書き、振り返り『こんな学期の途中からですが皆さんの担任になった吉田です。皆さんの名前を1日でも早く覚えたいと思っていますから皆さんも気軽に話しかけて下さいね。』 『それでは、吉田先生、後はお願いしますね。』…そう言って教頭は足早に教室を後にした。 昨日、校長が説明してくれたが、このクラスは10月迄に二人も担任教師が辞めている。 改めて私は教室を見渡し、笑顔で私を見ているこの子達を見つめ…『絶対に私はそんな中途半端な事はしない!』と誓っていた。 そして、出席簿を見ながら一人一人顔を覚える様に声を掛けて初日の授業を開始した。
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