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次の日、俺は美雪の通夜に行った。
友人の死を前だというのに俺は、美雪の死を信じられなかった。
他のクラスメートは涙を流していたが不思議と俺は涙が出て来なかった。
涙を流すより自分を保つのに必死になっていた。
気を抜くと何もかも空っぽになってしまうような感覚に襲われていた。
坊さんのお経は聞こえるが、ただ聞こえるだけ…
美雪に手を合わせるが何も考えられずにいた。
お経が終わり、坊さんが何か話していたが何を話していたかすら覚えていない。
俺は、お通夜が終わっても美雪の死を認める事を拒絶していた。
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