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そして、クラスメート達がゾロゾロと帰り始めた。
俺は、フワフワとした感覚の体で立ち上がり、会場を後にしようとした。
「あ…ちょっと時間あるかい?」
帰る人達に挨拶をしている美雪の母親が俺に気がつき引き止めた。
俺は、帰る途中で美雪の母親に呼ばれて別室へと通された。
正直何で呼ばれたかも解らずに付いて行っただけだった。
少しくすんだ白い壁、ツヤツヤと輝く白い廊下を美雪の母親の後を着いて行った。
「この部屋だわ…」
横にスライドする障子のようなドアを開け、部屋に入ると美雪の父親が座っていた。
その横に美雪の母親も座り手を前へと伸ばした。
「そこに座ってもらっていいかい?」
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