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俺は、美雪の母親の言われるままにタタミの床にセイザをした。
“ガタッ…”
その瞬間、俺は美雪の父親に胸ぐらを掴まれて強制的に立ち上げられていた。
「あなたっ!」
“バゴッ!!”
美雪の母親の声が聞こえると同時に俺は殴られた。
あまりにも突然の出来事で、防御することもできずに殴られた俺は、後ろへ吹き飛ばされてしまっていた。
「あなた…やめて…」
「コイツのせいで美雪は…美雪は…」
美雪の父親は目を手で抑えながら崩れるように座った。
「ごめんなさい…」
美雪の母親が俺に近寄って殴られた部分にそっと手を当てなでてくれた。
「実はね話したい事があって、美雪の事なんだけど…」
美雪の母親は、よほど泣いたのか目が赤く充血し、目の周りは少しはれたようになっていた。
そして、美雪の母親から美雪の死の真相を知る事となった。
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