1.天国…?

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「あ…」 景色が戻ってきた。 もう暗くない。 僕はへたりこんだまま、変わりゆく風景ただじっと見つめていた。 だんだん気持ちが落ち着いてくると、僕はぽつりぽつりと話し出していた。 「…神様、僕はまだ死にたくなかったんです。 この前までは学校とか将来とか、面倒だとか思ってました。 そんな時、あっけなく友達に殺されて。 今こうして考えると、生きているうちにやりたかったこと、次々に出てくるんです。 数え切れないほど、もう、いっぱい」 神様は僕の話を何も言わず、しかし時々頷きながらしばらく聞いてくれていた。 「…神様、ここはまだ天国じゃないですよね。 なら僕は天国に行けますか? 天国ってどんなところなんですか?」 最後に僕は、神様に聞いた。
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