2.タマシイご案内センター

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「こんにちは」 その女性はニッコリと微笑んだ。 「ようこそ、天国へ。 こちらはタマシイご案内センターになります」 いかにもマニュアル通りといった感じで彼女は続けた。 「こちらにいらっしゃったという事は、ご自分が死亡なされたと認識され、成仏を希望されるということでよろしいですね?」 成仏か…。 いや、大丈夫だ。 僕は頷いた。 「承知いたしました。では書類を用意しますので少々お待ちください」 女性がカタカタと横のコンピュータを操作すると、机の上に一枚の紙が召喚されたように現れだした。 ビビビ、みたいな効果音がつきそうだ。 おいおい。随分、天国ってハイテクな…。 「佐藤直也様ですね」 受付嬢は書類から顔をあげた。 「あっ、はい」 仕組みはよくわからないが僕は返事をした。 「こちらの書類には生年月日はもちろん、家族構成、人生記録なども記載されていますので、ご確認ください。 間違いなどがなければ、次の部署に移動していただきます。 佐藤様は『ヒト』の未成年でいらっしゃいますので、4番になります」 僕は紙を受け取った。 紙には細かい字とグラフでびっしりだ。 人生記録の一番下には、殺害され死亡、と記されている…
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