1.天国…?

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すると、一筋の光が輝いた。 その光は暖かった。 一筋の光は次第に輝きを増し、 『僕』をすっぽりとまばゆい光で包み込んだ。 気付けばそこはもう暗闇ではなかった。 見上げれば、青の絵の具をチューブからそのまま出したような色の雲ひとつない大きな空が広がり、 足もとは緑色の地面が空と同じくらい果てしなく続いていた。 平凡だけれど、 しかし青と緑だけの世界は、僕に現実味を全く感じさせない。 一歩、 足を踏み出してみた。 靴の裏は青々とした芝生を、柔らかな音とともに踏みしめた。 でも、見える世界が変わるわけでもなかった。 『ここ』は…あの世、だろうか?
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