1.天国…?

5/14
前へ
/35ページ
次へ
「あー…」  出た。 「誰かー、いませんかー?」 なんとなくベタに叫んでみた。 いや…それより僕はどこに行けば… 思っていたよりもすぐに反応があった。 「いた!!」 振り返ると一人の女の人がフルスピードでこちらへ走ってきていた。 白いワンピースを着て、長くてつややかな髪は揺れていた。 年は20代前半…もしくは10代後半くらいだ。 「もう探し回っちゃったじゃない、佐藤直也!」 ……? 誰か、とは言ったけど何故、 この綺麗なおねーさんは僕の名前を知っているんだ?それに探してたって…?? 「質問はあとよ。 君はこんなに早く死ぬはずじゃなかったのよ…とりあえず天国にいかかないと」 そう言うとおねーさんは僕の腕を強引に引っ張りだした。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加