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おねーさんは僕を連れてズンズン歩いていく。
「…あのう、あなたは誰なんですか?」
質問はあと、と言われたがこれだけは聞かなければならない、そう思った。
「私?私は神様よ。決まってるじゃない」
いや、決まってないと思うが。
にしても神様って……まぁ死後の世界だし、そういうのもあるんだろう。
でも神様って、なんか白髪の爺さんとかじゃないんだな…
無駄に長いアゴヒゲ撫でながら、
ぬぉほっほっほ
とか言って。
「悪かったわね、髭ふさふさ頭つるつるじゃなくて。」
自称神様は、そう答えた。
「えっ」
…僕は、声にだして言ってないよな?
じゃあ今のは……
心を読まれた?
「当たり前ね、神様だもの」
またもや口に出していないのに、すぐに返事がかえってきた。
「頭つるつる、とまでは言って…思ってないけど、神様は心が読めるんですね」
「神様ってのは便利なのよ。
君が変なことを考えてるのも丸見え」
「あ、バレました?」
「うん」
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