1.天国…?

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おねーさんは僕を連れてズンズン歩いていく。 「…あのう、あなたは誰なんですか?」 質問はあと、と言われたがこれだけは聞かなければならない、そう思った。 「私?私は神様よ。決まってるじゃない」 いや、決まってないと思うが。 にしても神様って……まぁ死後の世界だし、そういうのもあるんだろう。 でも神様って、なんか白髪の爺さんとかじゃないんだな… 無駄に長いアゴヒゲ撫でながら、 ぬぉほっほっほ とか言って。 「悪かったわね、髭ふさふさ頭つるつるじゃなくて。」 自称神様は、そう答えた。 「えっ」 …僕は、声にだして言ってないよな? じゃあ今のは…… 心を読まれた? 「当たり前ね、神様だもの」 またもや口に出していないのに、すぐに返事がかえってきた。 「頭つるつる、とまでは言って…思ってないけど、神様は心が読めるんですね」 「神様ってのは便利なのよ。 君が変なことを考えてるのも丸見え」 「あ、バレました?」 「うん」
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