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何故か僕に見えている景色は足を進めるたびにが変わった。
緑一色だった地面はたくさんの色と種類の花や草木でおおわれていった。
やはりここは普通の世界じゃない。
『普通』が僕は完璧に説明ができるわけでもないけど、確かに言える。
これは恐怖なんだ。
さっきの暗闇と同じで、自分がここに存在している実感がない。
今の僕は、長い長い夢の中にいるのではないだろうか?
気分が、ふわふわ浮いているシャボン玉みたいで、
ある時突然弾けとんで消えてなくなってしまうのではないかという不安が、僕を支配していた。
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