※_____さらば、愛しき人よ。

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※※※ ついに故障だろうか。小一時間前から幾らしつこく粘ってもなかなか動いてくれないそいつに力無く寄り掛かった。そんな絶不調なそいつの姿が今の萎びたぼくとまるっきり重なって、ひどく滑稽!…ああ、ああもう。こんな乾いた笑いすら出てしまった。 ただただぼくには耐えられない、と思っただけなのに。ほんの直ぐ隣で自らを見えない刃物や鞭を使って現在進行形で痛め付けているのを黙って看過出来やしないだけなのに。なのに、なのに!最早それらですらも彼を締め上げる太い縄に変わってしまっている、だなんて。……やりきれない。 「――ねぇ、」 「ぼくってさぁ、」 「……お節介、なのかなぁ……、」 勿論そいつが小さくても頼もしいあの童顔の親友みたいに真摯に応えてくれるだなんて期待、微塵も抱いちゃいない。何相手にでも良いから投げ掛けでもしないとどうにかなってしまいそうなだけだ。だから応えなんて要らなかった。…尤も、彼に問うたところで未熟さ故彼にも応えられないのは重々解りきっているけれど。
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