サイレントガール

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サイレントガール

こういう経験はないだろか? 付き合って初めてのデートで彼女と二人っきり、緊張して何か話さないと、と思うが内容が思い浮かばない… そして二人黙り込んで気まずい空気が流れる… 今まさにその状況が目の前で起こっている。 まぁ付き合ってはいないが、ひじょーに気まずい… 「…。」 「…。」 お願いだから何か喋ってくれノイ… 我が家のサイレントガールことノイは非常に無口だ、おまけに無表情… かといって冷たい正確なのかと聞かれたら断固否、と答えよう。 少し感情を表に出すのが苦手なようで、本当は優しく、とてもよいこなのだ。 そんなよいこのお手本のノイなのだが話は二時間前に遡る… 「白夜、もうし訳ございませんがお使いを頼まれて欲しいのですわ」 ある日の午後、洗濯も終わり居間でくつろいでいるとシェルがやってきた。 「いいけど、どんな?」 「簡単な事ですわ、最近ニビルの町付近の街道で盗賊が出没するらしいんですの、そこで村長が私に直接依頼を持って来られて、だからちょっと行って盗賊を壊滅して来て貰いたいんですの」 何処が簡単なのだ?既にお使いというレベルではないだろう。 これがお使いというのなら“初めてのお使い”は大変な事になってしまう。
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