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放たれたソレは群れをなすオーク辿り着き、一瞬眩い閃光を放つ。
そして半数近くが消滅した。
「はぁー、拘束魔法陣が展開されているから威力がないですの」
ガチャリと元の大剣に戻るのを眺め、ため息を吐くシェル。
あれ以上があるのか?
んっ?拘束魔法って
「白夜伏せて。」
シェルの大声に意識より先に体が反応し咄嗟にしゃがむ。
すると元居た、ちょうど頭の位置に剣が霞める。
「グヒッ」
気味悪い声をあげるオークがそこに居た。
「白夜構えるですの」
そう言いながらすでに何匹かの群れに向かって斬り込んで行くシェル。
クソっと心の中で自分に一喝し体制を立て直す。
とりあえずはシェルがオークを引き付けているお陰で俺の目の前には一匹、いける。
「グヒーッ」
剣を振りかざし向かってくるオーク。
白夜は居合に構え、刹那。
胴体を両断され、自分が斬られたのもわからないのか悲鳴を上げる事なく崩れるオーク。
その後ろでいつの間に抜いたのか刀を下げて立つ白夜。
「相変わらず尋常じゃない速さですわね、さぁその調子で全部片付けますわよ」
数十匹を一人で相手にするシェル、しかもこっちの様子まで確認出来る余裕ぷり。
どう考えても嫌味にしか聞こえません。
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