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まさに旋風のような斬撃。
いや″斬る″よりも打つの方かしっくりくるだろう、そんなシェルの打撃を受けオーク達が宙を舞う。
俺居なくても大丈夫じゃね?
そう思いながらも向かってくるオーク達を斬り崩していく俺。
次々にオークが現れ倒していく…何匹いるんだコノヤロウ
まだ『アレ』はシェルが居るので使えない…
そうして次々にオークの死体が出来て…
「グヒーーーーッ……。」
最後の一匹が悲しい悲鳴を出しながらシェルによって飛ばされて、逝った。
なぁむぅ~。
「あぁーもう俺は動けないぞッ」
たいした怪我こそしていないが汗だくで地面に転がる俺。
あぁ~地面がヒンヤリキモチ~。
「情けありませんわね、これしきの事で、それと地面にキスするのはお止めなさい」
これは俺の地面だ、誰にも渡さん。
そんなこんなで無事依頼を終えギルドに戻る道中。
「何かおかしいですわ」
さっきから何やら考えこんでいるシェル。
「さっき俺が地面とラブプレイしてた事か?あれなら忘れろ。疲れ過ぎてハイになってただけだ」
「違いますわよッ、確かにあれをみたら一万年と二千年前から想い続けてたとしても一瞬で冷めますわよ、私が言ってるのはあのオークの数ですわ」
確かに俺もおかしいとは思っていた。
普通は数十匹で群れをなすオーク、それがさっきの奴等は百匹を軽く超えていた。「あぁ明らかに異常だな、それに…。」
「えぇあの拘束魔法陣ですわね」
俺も闘っている時に気付いたが、いつもより身体が重く感じた。
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