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エンドレスメイドターン
「うぅ~暇です~なのでクソムシさん、クソムシさん、なんか面白い話しするです」
いきなりなんだその無茶フリは?
ソファーに寝っ転がり足をバタバタさせているセシル。
「お前の様に暇じゃないから拒否する」
かくいう俺は掃除をしている。
掃除は嫌いではないが「元々メイドのお前の仕事だろうが」と声を大にして言いたい所だが俺は器のデカい男だ、思っていても口にはしない。
「はぁ~つまんない男です、レディ一人満足させてやれないなんて、これだからチェリーは嫌いです」
俺の中でビキッっとヒビが入ったような音が聞こえた。
落ち着け俺、あんな阿呆のいう事なんて聞くんじゃない。
「童貞一つ守れない男に何が守れるというのだ?」
童貞、伝説の詠唱を唱える。
「ふんッ女の股一つ開けない男に未来がひらけるワケないです」
伝説のカウンターをモロに貰って俺の中の何かが崩れた。
「おぃクソメイド、俺と一戦…
や・ ら・ な・ い・か ?」
「暇つぶしです、クソミソにしてやるクソムシがです」
ある晴れた日の午後、俺の黒歴史至上最も激しいクソミソの闘いが始まった。
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