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……起きて
もうちょっと
…クソムシさん…
…はいクソムシです…んッ?
「早く起きるです、クソムシがです」
ガフッ
もうちょっと優しく起こして貰えませんか…
貴方は自分の力過小評価し過ぎだと思うんですよ。
「やっと起きたです、いきなり倒れて起きないから死んだと思って喜んだです」
それは残念でしたね、涙で目が潤んでるのは見なかった事にしといてやるよ。
セシルが優しいのは知っている、一番面倒見が良く、いつもの皆を気遣って明るく振る舞っている。
だが一人になった時が脆いのだ。
「まぁ~ありがとうなッ」
ポンッと頭に手を置いてやる、うつ向いてるから表情はわからんが耳が赤くなっていた。
可ぁ愛いのぉ~
「き、気安くさわるな、クソムシが」
ビンタされました、でも語尾に「です」を付けるの忘れてるから同様してるのかね。
俺の… 勝ちだッ。
「鼻血出して、ニヤけて本当に気持ちが悪いです、死ヌガヨロシデス」
本当に引くなよ…、ただ俺は新世界の神になりたかっただけなんだよ…。
「さぁ早いとこシェル様の秘密の部屋に行くで…ッ」
何だ、この押し潰されそうなプレッシャーは…
まさか此処に選ばれし者だけが出せる覇気を使える者がいると言うのか…
おかえり、シェル。
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