サイレントガール

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ニビルの町、お年寄りが多く名産品は果物など、まぁどこにでもある田舎町だ。 「とりあえず村長の所で話を聞くか」 「…。」 城を出てからまったく会話がない、黙ったまんまずっと俺の服を人差し指と親指で摘んでいる。 まぁ可愛いからいいか。 クイッ、クイッ。 ふと、ノイが服を引っ張って何かを指差してる。 ん?あぁこんな田舎には珍しいな。 そこには一軒の古びた本屋、まぁ時間あるし少しならいいか。 「少し寄って行くか」 するとノイは俺の顔をじっと見つめ、コクン、と頷いた。 今、笑った様な… クイッ、と無表情で急かす子供みたいに服を引っ張るノイ。 気のせいか… 「へぇ結構いっぱいあるんだな」 中は結構広く、本の数も多い。魔導書、小説、漫画など所狭しと並んでいた。 今、世間では漫画が大ブームらしく、たまにセシルが変な事を言うのはこの影響だ。 まぁ俺も好きなのだが… 「ノイ好きに見て来ていいぞ」 コクン、と頷くとノイは小説コーナーに入って行った。 さて俺もと、迷わず向かった先は女性の裸が所狭しと並ぶピンク色のコーナー。 まぁ男なら当然だわな 店員の白い目を横目に、ニヤニヤしながらピンク色の本を見ていると隣りに誰か来た気配がする。 貴方も好きですな~、と心の中で思いながらどんな奴かと見てみると。 えッ…?女?
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