サイレントガール

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「…えっちぃの好き?」 真顔で淡々とそんな事を問い掛けるノイ。 なんて言ってよいのやら… 「まぁ好きかな、でも決して異常な事ではないんだぞ、むしろ正常だ」 傍から見れば子供に必死になって言い訳をする見苦しい大人なのだろう。 「…わかった、白夜は正常」 なんてよいこなのだノイ、だからこそ罪悪感に苛まれる俺…生まれて来てごめんなさい。 まぁ寄り道もあったが村長の家に向かう事にした。 結構質素な家だな、イメージとしては村長だからもっと屋敷みたいな家を想像していたが、普通の一軒家だ。 「こんちわ~ッ三河屋で~す」 ノックをしてお決まりのセリフを叫ぶ俺、それを無表情で見つめるノイ。 するとドアが開いた 「三河屋さんですか?」 誰ですか?みたいな顔で出て来たのは村長だろう、いかにも村長面だ。 「村長さんですか?シェルの代理で盗賊討伐に参りました白夜です、こっちはノイ」 「あぁはい、お待ちしてました、どうぞ中へ」 なるほどスルーしましたか…面白くなかったと、わかります。 「なるほど、最近になって突然町道に盗賊が出る様になり被害が増えてると」 テーブルに出された紅茶を飲みながら村長の話を整理する、なるほどいい葉といい淹れ方だ… 「はい、ですがここはご覧の通りそんなに大きな町ではございません、住んでる者も年寄りしか居ません、何故この町の周りなのか…」 なるほど、盗賊にとってあまりメリットがない…それなら少し離れてるがこの先の港町の近くを狙った方がいい、業者も多く出入りしている。
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