北国のタクシー

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とにかく、車の癖にホップ☆ステップ☆ジャーンプしやがるんですよ。 すんげぇガタガタいってるんですよ。 たぶん30°くらい余裕で傾いてるよあれ。 除雪があまいとこなんてもう最悪です。 もう滑る滑る。 つるつるとね。 ダンシング・クィーンならぬ、ダンシング・タクシーですよ。 つるつるするのはてめぇの頭だけにしろ!!って運転手の頭を叩くとこでした。 運転手のおっちゃんは髪ふっさふさだったけどね。 でもほんと、タクシーなのに船酔いするんじゃないかって勢いでした。 岡酔い?これが噂の岡酔いなの? 荒れ狂う波間を掻い潜るが如く、タクシーは冬道をすんごい勢いで走るわけです。 「目の前の車を追って!!」とか一言も言ってないのに。 スピードが夏道並み。 たまにつるっといったり、対向車との車間が数cmだったり、道脇の雪山に擦ったりするわけです。 これが冷静でいられるものですか!! あわわわですよ。 降りれないので、あわあわ言ってるしかできないわけですよ。 こんなことならば、ジャッキー先生にスタントを習っておくんだった!! と、別に悔んだりはしませんが。 雪国じゃない方が雪国にお越しになる場合は、ほんとお気を付けください。 つるっと的な意味で。 交通網的な意味で。 (10分に一本電車が来るとかほんとありえない。感動する。田舎では1時間に一本がざら) まじ雪以外なんにもないじゃん!!的な意味で。 見渡す限りホワイトアウトです。
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