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新たに上皿に流し込んだ千円分の玉はボリューム感たっぷりで頼もしい。
深呼吸の後、念を込めてハンドルを握った。
しかし、上皿の玉は次々に打ち出され、見る見るうちに減っていく。
後悔の念が徐々に込み上げてきた。
液晶画面が霞んで見える。
ふと、小川桜子の顔が目に浮かび、思わずハンドルから手が外れた。
数瞬後、隣のおっさんの声で、我に返った。
「兄ちゃん!当たっとるぞ!」
景気のいい曲が流れ始めた。
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