第1章 卒業

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そんなことを思い出しながら歩いていると、やがて【銀玉会館】と言う名前のパチンコ屋の前に着いた。 店のドアが開くたびに、がやがやと騒々しい音楽や機会音が外にまで聞こえてくる。 桜子に頼まれたパチンコ勝負は引き受けることにした。 どうして引き受けたのかはよく覚えていないが…。 今の自分から変われるかもしれないと思ったような気もする。 俺はパチンコを打ったこともなければ、パチンコ屋に入ったことすらなかった。 さすがに不安になって、勝負の会場であるこの店に下見に来たのだ。
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