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分かった、と言うと美月ちゃんは夕飯を食べに階下に降りていった。
トントントンとテンポ良く降りていき、気配は消えた。
私はソッと駿君を盗み見る。
駿君は真っ直ぐ私を見つめていた。
思わず目を逸らす私の耳元に唇を近づけソッと息をつく。
「やっと二人になれた。」
「駿君?」
私がもう一度彼を仰ぎ見た時には唇を奪われていた。
温かい唇と柔らかな舌先を感じて、意識が覚醒してくる。
一気に体温が上がり、胸がきゅーっと締め付けられた。
座ったままだが全身の力が抜けて、崩れ落ちそうになるのを机で支える。
駿君は覆い被さるような体勢で私の身体を支えた。
音を立ててキスをする彼の仕草に、私はとうとう降参し、彼の首に腕を回した。
彼はあっさり私を立ち上がらせると、腰に手を回し密着して更にキスを降らした。
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