2219人が本棚に入れています
本棚に追加
/256ページ
私が訝しげな表情をしていた事に気が付いたようで、彼は私を見ながら微笑んだ。
スポーツマンらしく黒髪単髪だが、筋骨隆々なタイプではなくどちらかと言うとボクサー体型のようで、スラッとしている。
年は私と同じくらいに見えた。
「時々ジムに来て、凄い勢いで一時間走るだけ走って帰るでしょ?」
「あぁ…そうですね。」
私が苦笑いをすると、彼はニコッと笑った。
「松原と言います。」
「宜しくお願いします。」
何と言って良いのか分からず、それだけ伝えるとペットボトルを手にとり場持たせに口をつけた。
だが、松原君は全く気にしていないらしい。
私をジッと見ている。
チラッと彼を見上げると、満面の笑みを浮かべた。
片えくぼがキュートだ。
最初のコメントを投稿しよう!