物語の始まり、いわゆるプロローグ

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「ぶー、あんな町外れの高校なんてどうでもいいのー!私とふみはいつでも燃え上がってるからのーぷろぶれむ!」  素晴らしいほどキレイな和製発音(すなわちほぼ日本語)で話を打ち切られた。一瞬、機嫌を損ねたかと思って危惧しかけたが、どうやらのーぷろぶれむらしい。  そんなこんなをしているうちに、どうやら母親の方が帰って来たらしい。ただいまー、という声が2階の美華の部屋まで聞こえてくる。  父親ももう少しで帰って来るのだろうというのが僕の見解。まぁでも一応聞いてみようか。 「お父さんはいつ頃帰って来るの?」 「パパ?今日は出張行ってて帰って来ないよ?」  ……はい!?今なんとおっしゃいました!? 「み、美華、今なんて……」 「だから、パパは帰って来ないよって。だからふみは今日泊まりね」  泊まり!!今の時期は夏!!美華の性格上、一夏の過ちなんて簡単に起こりう(ry  まぁ、万が一の時はちゃんと僕の自主規制能力が働いてくれるだろう。 「でも、お母さんはいいって言ってるの?」 「ママは今日友達の家に泊まりだって」
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