物語の始まり、いわゆるプロローグ

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 その日の放課後。2人で近くの公園へ。過疎化しつつあるここでは子供すらいない。 「ふみー、今日私以外の女子と話してたよね?あれ、何?」 「え……何って……」 「私だけと話してればいいじゃないー!!バカー!!」  バカと言う言葉と同時に殴ってきたり、公園にあったすべり台とかを投げてくる。当然嘘だ。  だが、殴り付けてくるのは事実で、普通に痛い。ちょっ、そろそろ息が……軟弱民の僕にはキツいッス。  この美華の裏……もしくはこっちが表なのか。なんにせよ、この性格含めた豹変っぷりが誰も知らない美華のもう一つの姿。え?さっきと変わらない?目潰しをくらうのなんかよりはよっぽどいいだろ。  美華の手を抑えみぞおち襲撃を止める。すかさず足による第二次スネ襲撃大戦が開戦を告げる。が、僕はこの大戦を終わらせる方法を知っている。早くやらないとスネのスの辺りがお亡くなりになってしまう。 「美華!」 「?」
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