物語の始まり、いわゆるプロローグ

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 僕が声をかけた事によって美華の蹴りが止まる。まぁこれはあくまで出だしだから。こんなんで止まれば苦労しませんよ。  美華の元へ近付く!押し倒す!うふふ(ry  近付くまでが本当ですね、はい。実際は美華に手を回し抱き締めただけだ。 「ごめんなー美華。僕が悪かったです」  顔を美華の頭にスリスリクンクンしながら言う。う~む、シャンプーかなんかのいい香り。変態ではないのであしからず。 「……うん、分かればよろしいのだ」  頬を赤らめニヤニヤしながら、美華も抱きついてくる。  やっぱ可愛いな~とか、誰にも渡さないんだぜ!とか、どこの誰とも分からない人に宣戦布告をしてみる。  この姿もこういう周りに誰もいない時にしか見せてくれないからなぁ。せめて目潰しはやめてくんないかな。  僕は学校でもこの姿を見せてくれないかと日々奮闘中です。まぁ嘘ではないはず。今日のがいい例だ。
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