物語の始まり、いわゆるプロローグ

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「いいから。帰って」 「僕の母性だか父性だか分からない本能がキミを送って行けと言っているんだ」 「ありがた迷惑です」 「蟻が溜め池に!そいつぁ大変だ。早く助けに行かなきゃ!」  そういうやり取りをしながら、無理矢理カバンを持たせたりなど帰り支度をしてたりする。そして美華の左手を掴み、半ば強引に保健室から引っ張り出す。  帰り途中、道がどこまで正しいのか分からず、ちょこちょこと聞きながら進んで行った。  しかし僕らの旅路は山あり谷あり。美華の胸には山はあっても谷はな(ry  ゴホンッ。それはともかく、一筋縄では帰らせてもらえないんだな。  地元にはそれはそれは有名な、例えるなら発行部数百万部突破した作品くらい有名なヤンキー高校があるんだけど……うん、見事に絡まれましたね。 「おいおい女の子引き連れちゃってー。リア充ですかー?爆発しますかコノヤロー」  …………状況がもっとまともなものだったら美華と友達になれたかも(ry 「とりあえず痛い目遇いたくなかったらその子置いてどっか行きな」
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