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「無様だ…」
一人、部屋の中で呟く少年。彼の名は『宮原 志貴(ミヤハラ シキ)』
歩いて三分の距離にある高校に通う学生である。
「高三にもなって、[将来の夢]何て題の作文すら書けんとは…」
志貴は自室の机に向かい、一時間前から白紙のままの作文用紙を睨み付ける。
「まぁ、夢が無いから仕方ない…か。コイツは適当に埋めて置けば良いよな。担任が「良し」と言う内容なら、何でも。」
志貴は独り言を呟きつつ、これまで白紙だった作文用紙を文字で埋めて行く。
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