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いつもどおりの楽屋
いつもどおりの席
俺の隣はいつもあんた
「みやっ」
ぎゅう
「、どしたの宇野さん」
一瞬、ドキッ
としたのは秘密
「ふふ、だいすきだっ」
「俺もだよ」
あんたはどんだけ
俺を振り回せば
気がすむんだ
「リーダー!ちょっとこっち来て」
「わかったよー」
あんたは気まぐれ
「みや、おいら風ちゃんとこ行ってくんね」
「はいはい、いってらっしゃーい」
「おいらがいなくても泣くなよ?」
「んふふ、ありえねー」
タタタッ、と
足早に風さんのとこに
行ってしまった
うん、自業自得だ
寂しいから行くな
そう言えば
簡単なことなのに
言えないのが俺だけど
モヤモヤを紛らわすため
俺はゲーム機を開いた
「ふふ、風ちゃんこれおもしろいなっ」
「でしょ?やっぱリーダーは俺のツボわかってる!」
「ふふー。……風ちゃんおいら、みやんとこ行くね」
「うんっ、了解」
ぽすん
誰か隣座ってきた?
でも俺ゲームに集中
したいから邪魔
されたくないんですけど
「みーや、ただいま」
「っ、おかえり」
ふにゃ、なんて効果音が
当てはまる笑顔
心臓飛び出そうってよく
言うけどこういうことか
ふと思うと同時に
ゲームを中断する
「宇野さん、風さんはいいの?」
「うん…なんか、みやといないと落ち着つかないんだよな」
「…そう、ですか」
(隣同士がいちばん自然)
(あんたの言動に
またドキドキするんだ)
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