~憩いのひととき~

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充分認識出来る距離まで近付いた。 だが、ゴリラっぽいモンスターがその場に居るだけで、女の子の姿なんてどこにもない。 「おいウィン、女の子はどこに行った?」 立ち止まってウィンに問い掛ける。 「あれ? 居なくなってる……。ほんの一瞬しか目を離してないんだけどな……」 どうやらウィンも気付かないうちに、女の子はどうやってか逃げ出したようだ。 「仕方ない、さっさと帰るか」 女の子を助けてその後は……フラグかと思っていたのに……。 「危ない!」 ウィンが突然叫んだ。 あ、モンスターの存在忘れてた。 あ、両手塞がってるし……。 モンスターは腕を伸ばしてきて、俺を捕獲しようとしているようだ。
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