転生浪漫

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 そうと決まればとりあえずこの自称神とやらが本当の神様か確認する必要性が生じる。  だがしかし、考えてもみてくれ。   目を覚ます。     ↓  ゼーレ体験ひゃっふぅ     ↓  部屋のベッドの上にコスプレ親父     ↓  自分が神とかほざいてる←今ココ  どう考えても夢か、幻覚そのくらいしか思いつかん。  というかこれが夢だったら俺の脳みそに何故こんな夢を見せたのかと問い詰めたい、小一時間問い詰めたい。  なんで変な電波受信してる親父なんだよ、ゼーレネタ引っ張ってきたらクーデレ代表のあの子にしてよ。    ……まぁ布団にくるまった紺瑠璃、所謂サファイヤブルーの綺麗なロングヘアーの少女くらいの電波ならウェルカムだがな。  っと、話がそれた。  そうだな先ずは…… 「おい、自称神とやら、論より証拠だ。自分が神だって云う証拠を見せてくれたら信じてやんよ」  俺が提案をすると落ち込んで四つん這いになっていた状態からガバッと起き上がり目を光らせた。  正直ちょっとビビった。きもすぎて。 「おぅおぅっ!そうかそうかっ!ならば見せてやろうッ!! これが俺の本気だぁぁぁぁああ!!」  そんなかけ声と共に俺とおっさんの前に、ひと一人分の白い光りの円ができた。  さらに光りが強くなるとなんとそこには一人の女性が。  160くらいの身長。翠玉の瞳に同じ色の長い髪をツインテールにしたそれは――ッ!? 「初音ミク……だと!?」  なんと等身大のはちゅね、もとい俺の嫁が召還されていた。  すると、ミクが口を開いた。 「お呼びですか? マスター」  ……そう、自称神に向かって言ったんだ……。  俺は悔しくて悔しくて堪らなかった。  俺は彼女が画面の中にいたとしても心のどこかで繋がってるって信じてた……なのにッ!! 「なんでお前がマスターなんだよぉぉぉおおお!!!! お前なんてマスタードでいいじゃねぇかこんちきしょーッ!!」  絶望したッ!! この世界の理不尽さに絶望したッ!!  俺がこの世界へ絶望していると、自称神が「お疲れ様、もういいよ」と俺の嫁に言う。  すると初音ミクが一礼してから光りの中へ戻っていった。  自称神はそれを見届けた後、目から心の汗を流してる俺に歩み寄ってきた。 しかも、超どや顔で。
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