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この組織が設立した訳は総統がまだ社会人だった頃から始まる。
その日は丁度シャトルの打ち上げの日だった。
「ワタシハ、ニホンカラキタ、モノデ、ニモツヲワタシニキマシタ」
この片言英語こそまだ社会人だった頃の総統なのだ。
今、総統はエアコンを海外の宇宙センターに運ぶ仕事をしていた。
「ワタシハ、ニホンカラキタモノデ、エアコンヲ、トドケニキマシタ、OK?」
しかし宇宙センターのいかにも強そうな黒人の門番は何も言ってくれなかった。
「まったく日本人をバカにしているのかそりゃあ片言の英語だけど何か喋ってくれないかな」
総統はもう一度会話を試みた。
「ワタシハニホンカラキタモノデ、エアコンヲトドケニキマシタ」
……やはり無視だった。しかし、相手がやっと喋ってくれた
「¥&@%¢§※〒¥」
「え!?何て言ったの」
総統はどうしようと悩んだしかし、それは総統だけではなかった。
「…無口なんだ…俺…めんどくさいな…仮の警備員だし…誰でもいいから通しちゃおっかな…でも何回言っても…進んでくれない」
そして、門番は総統に喋りかけた。
「¥%@&」
「何て喋ってるか分からないどうしよう」
かれこれ1時間はこれの繰り返しをしていた。
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