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「どうか見つかりませんようにもし見つかっても優しく、そう優しく…誰か助けて…誰も助けてくれないか」
なんてネガティブな祈りをしているのだろうか。
「良し、もう良いだろう切り離しに移るぞ」
どうやら見つからなかったらしい。
しかし、安心は出来ないとにかくこのロッカー?の中で少しの間隠れることに総統は決めて数分経った後、シャトルのデッキでは遂に人工衛星の切り離す作業が行われていた。
「司令室、シャトルと人工衛星の切り離す作業をするオバー」
「……連絡が聞こえないけど時間だ!切り離すぞ」
ロッカー?の中で親指どうしをくるくる回しながら。
「ウゥー私は何時までココにいなければならないのだろうか」
そんなことを考えていたらロッカー?の後ろが開いて宇宙に放り出されてしまいそうになった。
「危ない!危ないまさか開くなんて聞いてないよ」
総統はそんなことを言っているがさっきまでの言葉を忘れてしまいそうなぐらいの景色がそこに広がっていた。
それは青い地球と神々しい太陽の光だったそのあまりの美しい景色を見て総統はこう思った。
「宇宙から見たら私達人はカビみたいに小さく儚い生物だ。地球も太陽に比べたらあまりに小さな存在だ。しかし、我々人類はこの地球を惨めに争って、奪い合っている世界が一つになり格差を無くせばだれもが幸せに暮らせるのに」
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