2111年

2/11
前へ
/173ページ
次へ
「あぁ~眠い」 というよくありがちな言葉を発しながら俺は起きた 時刻は6時半 両親とは離れて1人暮らしの俺だがまだ15歳、中学3年生である 住んでいるのは京都市内にある、マンションの4階の一番奥から3番目 マンションから学校までは片道30分と少しかかるが、そこそこ有名な私立の進学校なため、県外から来ている生徒も少なくはない ちなみに俺は奈良に実家があるが、通うのに面倒なため1人暮らししている 家事は全て俺が自分でやっている お金は仕送りで週1万円 学生1人が週に1万もあれば十分足りる 支度を整え食事を済まし皿を片付けて、家を出るまで30分もかからず終わった ちなみにもう一度言うが学校までは片道30分 今、家を出たのが7時前だから学校着くのは7時半になる 無論、そんな早く着いても意味はない コンビニによるためか? いや違う 俺は階段を駆け降り道に出る 市内だけあって道のほとんどは、自動歩道となって歩かずとも前に進む 親父が子供の頃は車がよく走っていたらしい 今の世の中、車が走っているのは田舎か細い道か、たいていの国道は自動だ 俺は自動歩道を早歩きで進む 早く進まなくてはならなかった
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加