雪の降らなかった街

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「幹也! 早く起きなさい! 学校、遅刻するわよ!」 いつものように、母さんが僕を起こしに来た。 眠い目を擦り、朝ごはんを食べに行く。 「おはよー・・・」 「おはよう。早く食べなさい」 父さんは優しく言うと、また、新聞に目をやった。 いつもと同じ朝。 近所の小学生が、はしゃいでいるのが声でわかる。
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