第一章 破壊された平和

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ピンポーン……。 ……いや、怒るし止める人間が一人だけ居た。 チャイムの音が気付かせてくれた。 そう、隣に住んでる幼馴染のほたるだ。迷惑なことに……いや、有難くも遅刻ギリギリ常習犯の俺を 毎朝起こしにきてくれる方。 しかし、このままでは臭う、だとか臭いだとか言われてしまうかもしれない。 ファ●リーズを棚から取り出し、念入りにかけておく。 ……う~ん、かけすぎたみたい。全身から香るミント臭。これを臭いと言わずになんと言うだろう。 そうこうしている内にほたるも苛立ったのか、立て続けに鳴り響くインターホン。 迷惑、ということは全く考えないのか。まあ考えているならやらないだろうしな。 あまり待たせると後で鉄拳制裁を漏れなくくれるのですぐに準備を整えた。 持って行くのは娯楽用品とペンケースや貴重品だけ。他の教材やノートは学校に置きっ放しだから持って行く必要は無い。
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