第一章 破壊された平和

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いつもの他愛の無い会話。 幼馴染の彼女とはいつもこんな感じで朝を迎える。 そして俺はいつも通り今日も放課後は美術室に引き篭もるのだ。 一人だけの美術部員だから他の生徒は来ないし、顧問の先生も滅多に来ない。 俺だけの自由な時間と空間が出来上がるのだ。 それが楽しみで今日もほたると一緒に学校へ登校する。 道に猫が居れば構ってみたり、うっかり躓いた拍子にほたるの柔らかい部分を揉んでしまって殴られたり。 ……いいハイキックでした。 そして何事も無く(?)学校に到着した。 俺達の学校、県立御原高等学校。男女共学で、三年前に俺達が入学する年に二つの学校が統合された。 だから試験勉強をそこまでしなくとも入学できてしまった。受験する人数も少なかったし。
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