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[あらすじ]
主人公のオーレンは17歳のときに弟のジョッシュと一緒に森に行った。
しかし、帰ってきたのはオーレンだけだった。
謎だらけの家政婦ハンナに20年ぶりに呼び戻されたオーレンを待っていたのは、毎日、玄関先に配達される弟・ジョッシュの骨。
合衆国陸軍犯罪捜査部下級准尉を退職したばかりのオーレンは、半ば強制的に20年前に弟を殺した犯人を探し求めて行く。
世間から閉ざされた閉鎖的な町の風変わりな人々の秘められた過去と顔が徐々に明らかになっていく…
かなり回りくどい文章と表現で、最初の数ページは大分、苦労しましたが、慣れると逆にその文学的表現がクセになりました。
とにかく登場人物のすべてが個性的で魅力的です。
私が気に入った点は、登場人物に「分かりやすい善人・悪人」がいないことでした。
すべての人々に矛盾と愛と憎しみが内包されていることが、さらに彼らの魅力を倍増しているような気がします。
家政婦ハンナの存在がとてもステキです^^
ジャック・ダニエルズを愛飲し、無免許でベンツを運転して、ハスラー顔負けのビリヤードの達人の60歳手前の家政婦サン♪
…カッコいいww
ミステリとしてはホワイダニット(動機重視)小説の部類に入ると思います。
更に謎は、メインのジョッシュ殺しの犯人探しだけでなく、町の住人ひとりひとりの過去にも及んでおり、登場人物の数だけミステリが楽しめてしまうというお得な一冊でした^^
翻訳ミステリ好きな方にはオススメの1冊です♪
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