冬の始まり

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家がつぶれそうな大雪が 集落全体を覆い尽くしておった。 皆は、吹雪のなか ただただ雪が止むのを祈った がしかし 雪は止むことなく 困り果てたワシらは 祈りを捧げたんじゃ どうか、 雪を止ませてください 家をつぶさないでください とな すると、 なにやら天から 光の筋が降りてきたんじゃ そこには 天使のような 女性がいたのじゃ 彼女は 『私の指名はあなた方を助けること・・・』 と言った ワシらが 『じゃあ、雪を消してくれ!』 と頼むと 『ユシーコウィケィ』 と彼女は唱えた すると 突然、太陽が顔を出し 雪はみるみる消えたんじゃ。 人々は口々に 『ありがとう!ありがたや!』 と叫んだんじゃ。 それから何日か その女性と 人々は、祝福の宴をしたり感謝の儀式をしたりして それは活気づいとったのう その女性は 少々幼さは残っておったが それはそれは美人で そこにいるだけで みんなが幸せになれるようじゃった それからやがて 活気づいた集落は 町に成長し今に至ったのじゃ
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