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そんな話をしていたらスタッフが楽屋に居る俺たちを呼びにきた。
「ライセンスさんそろそろよろしくお願いしまーす!」
「あーい」
なんとなく読んでいた雑誌を閉じ、乱暴に机へと投げると妙に静かになった藤原へと目線をやる
「なにしてんねん、藤原」
片手を鼻に添え天井を見上げながら目を閉じている藤原。
すると
「ハッッッッッックショーーーーーーー、っぁあああっ!」
「うるっさい!」
「あかん、あ…あかん…」
「なにがやねんはよ行くで!」
「ちゃう、あかん…」
「出番遅れてまうやろ!」
「こ、腰…」
コイツ…出番前にやりよった。
「俺知らんで。」
無視して楽屋から出ようとすると焦って俺を引き止める声
「待って!待って貴ちゃん!ほんま動かれへん!」
「だから鼻焼け言うてるやろ!」
「焼くから!焼くから助けて!」
はぁ…またかい。
動けず変な体制で静止している藤原の手を握るともう片方の手でそっと引き寄せ体制を整えてやる、
「いたたたた!もうちょい優しくしてくれや!痛い痛い!」
「うっさい助けたってんねんから我慢せえ!」
ほんまにコイツは面倒臭い!
END.
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