プロローグ

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誰も僕を見ても振り返らない。 他人から見た僕は、風に吹かれている枯れ葉のような存在なのだろう。 でも僕と枯れ葉には大きな違いがある。 僕は人間だ。 ボロボロで、元々何色の服だったのかさえわからないような汚れた服を着ていても僕は人間だ。 早く死にたい。 早く死に場所を見つけたい。 早く行きたい。 そして落ちたい。 奈落の底、地獄へと
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