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私と咲希は
不安をかかえつつも
先輩たちが来るのを待った。
そして
数分後…
真っ赤なジャージを
着た集団がずんずん
こちらへ向かって来た。
もしや…
ソフト部の人たち!?
それにしても
ダサいおそろいジャージ。
昔の体操服か!
と思わず突っ込みそうな
真っ赤なジャージだった。
「うわー!!いいなー!!おそろいのジャージ着て部活やるとか超憧れ!!」
咲希が私の考えて
いたことと真逆の事を
いったので驚いた。
「っあ。まゆ、ダサいから着たくないとか思ってるっしょ!」
痛いとこをつつかれた…
「んまー…。だって赤のジャージって、昔の体操服みたいでダサいし…。」
「…確かにダサいね。でもさ、なんか団結力感じない!?しかも赤とか燃えてる感じするじゃん!」
「そーだね…。だけど、私はパスって感じ…」
「もしかして、まゆ、ソフト部入らないとか言わないよね!?」
―――っえ?
「ジャージだけで、ソフトを判断しないでよ!マジ、ソフトって泥だらけになるし、筋肉もムキムキになって女の子のスポーツじゃないと思われてるけど、そんなんじゃないから!!騙されたと思ってやってみてよ!絶対!!」
言ってることが
メチャクチャで
あんまりよく
わからなかったけど
咲希が真剣に言っている
ことは目で伝わってきた。
でも…
ソフトボールが
いいスポーツだと
わかったけど、
私にできるのかなー…。
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