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それにしても
キャッチャーミットって
重いなー……
ってか
指がうまくはまらない!
やっとの思いで
グローブをはめ、
極短メガネの先輩を
追いかけた。
「えっと、私ポジション、キャッチャーだから私にボール投げるときは、"キャッチ"って言いながらなげて。ボール受けとるときは"オラーイ"って言いながら受けとめて。」
「はい!」
そうして
下投げからキャッチボールを始めた。
けれど…
「オラーイ!」
ポロッ…
「オラーイ!」
ポロッ
……1球もとれない!!!!!!
テンパメガネの先輩も
あまりの下手さに
イラついたのか、
だんだんボールの速さが
速くなってきている……。
―――最悪だ――――!!
―――――
結局、
ボールを3球ぐらいしか
とることができず、
1日目の体験入部週間は
終わった………………。
「もー!まゆ!そんなに落ち込まなくても!キャッチャーミットだし、初心者がとれないのはしょうがないよ!大丈夫大丈夫!明日、私がグローブ持ってくるから。ねっ!」
「さ、咲希~!ありがとうぅ~!」
半べそかきながら
咲希の手をとった。
「咲希、私自信がない。私みたいな下手くそ、ソフト部なんか入っていいのかな?」
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