2.体験入部

16/21
前へ
/35ページ
次へ
―――――――――――― そして 私たちは バスケ部体験入部のため 体育館へとやってきた。 すると とても短髪な 明るそうな先輩が 走ってやってきた。 ソフト部の先輩と違って 肌がとっても白かった。 「ようこそ、バスケ部へ!えっと、体験入部者は基本的にあんまり練習に参加できません。最初の20分間だけトレーニングを一緒にやる程度です。そうしたら適当に帰ってもらっても構いませんし、見学してもいいです。では、よろしくお願いします!」 「「よろしくお願いします!」」 っえ… って……… えぇぇぇぇぇぇぇー! 全然 体験入部じゃないじゃん!? なにこのバスケ部!? 来るんじゃなかった… 咲希もとても 嫌そうな顔をしていた… 「っあ!井上真由じゃねーか!とあと………ソフト部ヤローじゃねーか!」 「そ、ソフト部ヤロー!?失礼な!!うちにも、上野咲希ってゆーちゃんとした名前がありますから!」 すかさず 咲希が言い返す。 声をかけてきたのは あの福島先生だった… それにしても 名前覚えられたし… 嫌だな~ もう目つけられてるみたいで… 「いやー!来てくれて嬉しいなー!おまえら、ソフトボール部入るって行ってたから、来ねーかと思ったよ!よかったよかった。」 「あ、あのー。誰もバスケ部に入部するなんて一言も言ってないんですけども…。」 一応口答えしてみた。 しかし、 「体験入部に来るっつー事は、バスケに興味持ったっつーことだろ!んま遠慮せず入りたまえ!」 効果は無いようだ………
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加