3.入部

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――――― 朝のホームルームの時間 先生がせかせかとプリントを 最前列に配り始めた。 「えー。今、部活登録用紙を配りました。そこに入部したい部活名を書いてください。 それぞれ部活によっては、入部人数が決まっている部活もあるので、入部人数を越えてしまった部活は、抽選があるのでよく考えて書いてね 結果は放課後に下駄箱前の掲示板に張られるから、確実で見ること! わかりましたか?」 先生が話し終えると ちらほらと はあい 気の抜けた返事が 聞こえてきた。 そして、登録用紙に向かって いる者もいれば 後ろや横をむき、友達と 相談している者もいた。 咲希はもちろん 一人でもくもくと 登録用紙に記入していた。 朝からまだ私は 咲希とは一度も口をきいてない。 昨日の夜、咲希とのことを ずっと考えてて寝不足で 学校に遅刻ギリギリで来た というのもあるが……… 席が前後なのに 咲希は特に私に話しかけてこないし 私も後ろをむいて話しかける こともなかった。 私たちの間にはなんとなく 気まずい雰囲気が流れていた。
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