始まり。

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「痛ってぇな・・・」 見事に着地に失敗していた。 まぁ無理もない。 いきなり地上三メートルから自転車に乗った状態で 落下したのだ。 了 (猫なら着地出来たな・・・) 五分ほどたっただろうか。 痛みもだいぶ取れ、 動けるようになった。 取りあえず身の回りを見渡す。 「此処は・・・?」 さっきまで居た (と言うか走っていた) 見慣れた風景はそこにはなかった。 道の両脇には森?があり、 道の奥にはよく見ると池か 何かが見える。 [落ち着け俺・・・] 次に所持物を確認する。 ・本×8冊 ・ライター ・ビニール袋 ・筆箱 ・自転車 ・壊れた携帯電話 ・金 7500ほど。 自転車の後ろには工具箱が取り付けてあり、中には ・小振りなナイフ ・ドライバー ・ペンチ ・チェーン用オイル ・ハンマー ・鋸 ・釘(大)×20本くらい ・釘(小)×20本くらい があった。 ナイフ?理由は ハサミとかより切りやすいから。 「使えそうなのはこれくらいか・・・?」 [取りあえず人だな・・・] 道の先にある池へ自転車でいそぐ。 人が生きていく上で不可欠な水。 水場へ行けば何とかなるだろう。 そう思った。
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