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「大丈夫か? 顔が赤いぞ、熱でもあるのか」
振り返ったクレイの大きな手がオレのおでこを触る。
「さ、触るな! 馬鹿」
慌てて振り払って離れる。
耳まで赤くなる。
「ん?」
クレイは一瞬、不思議そうな顔をしたけど、不意に話題を変えた。
「ま、いいか……。ところでリデル、具体的にはこれからどうするんだ?」
「ああ、それか。予定通り『ルマ』の武闘大会に出る」
「え、そのなりでか?」
「出ちゃ悪いか」
「悪くはないが……」
う~んと唸り、クレイは腕を組む。
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