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「秘密は守ります。信用できないのはわかりますが、お役に立ちたいのです…………でも無理ですよね」 オレが悲しそうに俯くと、おじさんは慌てて話しかけてきた。 「いや、そこまで心配してもらったら、話さないことはないんで……」 やっぱり美人は得だね。 ちょっとしおらしくしたら、効果てきめんだ。 美人に騙される男が多いって納得したね。 「いいんですか?話していただいても……」 「ああ、お願いします。その……ぜひ聞いてください」 オレは心の中でほくそえんだ。 「ごめんなさい、無理矢理話させて」 「いや、構いませんです。それより立ち話もなんですので、家の中へどうぞ。狭くて片付いていませんですが」
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